行きたい方向を見ておきなさい

「行きたい方向を見ておきなさい」

8歳か9歳くらいの頃、スケートの練習中にコーチから言われた言葉。今は競技会では行われないけれど、進級テストにはコンパルソリーという片足でまん丸な円を滑る技術のテストがあった。
スタート地点から全く同じ場所にぐるっと片足で回って帰ってくる。円の後半はスピードも失速するし、そこでエッジがブレると円の終着点もブレる。そんな時に教えてもらった言葉。戻りたいところを見ておくと脚はきちんも戻ってこれる。目線が定まれば体幹が安定するんだなと今ならわかる。やっぱりコーチってすごい。

この言葉が20年以上経った今も生きているとは!
先日のよしもとばななさんと奥田亜美依さんの対談本に書いてあったワークをしていた時にハッとしました。

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「今を生きる」ということについて、

happyちゃんが「自分の操縦席に座る」と話していた言葉がすごく私にはしっくりきた。

私たちは自分の操縦席に座っていて、その操縦席で思ったとおりに行動して生活している。

食べたくなったら食べる。寝たくなったら寝る。というように。

でも私たちはよく自分の操縦席から離れる。代わりに親や家族、時間、お金、友達、上司etc…自分じゃない人が自分の操縦席に座っていて、自分を動かしていることがある。自分の人生や身体が自分の本音から離れていく。

不運や病気はこんなところから起こるんじゃないかなぁと思う今日この頃。もちろんそれだけではないかもしれないけど。

ピラティスは難しい。でも頭も心(呼吸)も身体も全身全霊で一つのエクササイズを行うから、そこにズレがない。だからピラティスが終わった後はすっごく身体が気持ちよくて、心がシャキッとするんだと思う。身体を通して人生のメンテナンスをしている感じ。
ちなみにIHはもういっちょ深い潜在意識まで入るから人生の車検かな。

外の環境に関係なく自分の操縦席に座っていたら、人は安心感を持って生きられる。

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さてここから。でも憧れるじゃないですか。先輩や偉人、メンター、人生には素晴らしい先人が山ほどいて、本当にキラキラしていて、活動も素晴らしくて、私はそんな人にたくさん会ってきましたし、会いに行きました。

でも私たちはその人にはなれなくて、なれるのは自分自身だと思うのです。操縦席に先輩や偉人、メンターが座っていたら私たちは自分の人生を生きてない。メンターと自分を比べてしまう。追いつくことに焦点が当たってしまう。
やっぱり何が好きで、何が嫌いか、どう感じるかは自分が操縦席で感じなきゃいけない。自分を操縦席で感じなきゃいけないんだと思います。

なんだかモヤモヤしてきますよね。
そんな時に20年前のコーチの言葉が蘇ってきました。

「行きたい方向を見ておきなさい」

そう、行こうとして無理にエッジをコントロールしたり身体を動かすと身体はブレる。でもただそこを見て、自分の体幹が安定していたら、自分の脚でたどり着けるんだと。操縦席に座って、好きな世界を見ていたら、いつかそこに辿り着くんだと。

とは言ってもブレるんですが。汗
そこはピラティスで元に戻す。早とちりな自分に言い聞かすように。このブログも自分のための覚書です。