心地いいが美しい

この時期になると現れる彼女。
公園は子供が多いから日向ぼっこしにうちの庭に滑り込んでくる。

私たち夫婦は彼女のことをひめちゃんと呼んでいる。

ひめちゃんは自分の心地いい場所をカラダで知っているのだと思う。

だからいつも木の植木鉢の中に入る。
そこが温かくて気持ちいいから。そして植木鉢の中にいるときのひめちゃんは一番可愛く見える。

ひめちゃんは私に女子力を教えにくる家庭教師なのかもしれない。笑



人相というものに興味が出始めたのはピラティスを始めるよりもっと前のこと。

とても美人な芸能人がテレビで笑っているのを見たときに"あれ?この人、今幸せじゃないかも"と感じた。

その後しばらくして、とてつもない量のワイドショーで彼女の複雑な恋愛事情が取り上げられていた。


【幸せな笑顔】


こればっかりはどんなメイクでも作りきれないもの。でも容姿や目の大きさに関わらず一番美しく感じることを悟った。つまりこけし顔の私だってそんな風に笑えるチャンスはある。でもこればっかりは自分が本当に幸せになるしかない。

そうやって20代前半は自己啓発本を読み漁っていた。

そのうちピラティスに出会って、一生背負わなきゃいけないと思っていた腰の重さが嘘のようになくなって、
逆にそれまでが嘘のように、カラダが軽くそれだけで心から笑えるようになった。私はカラダから美しい笑顔を教えてもらった。

OLをしながらの東京のピラティス養成コースに通うのはかなりのハードワークだったけれど、学ぶことと動くことがとにかく楽しくていつも心から笑っていた。

そんなときに出会った今の旦那。

ピラティスに夢中で、神戸も梅田もウェアで歩いているような女子力惨敗な私を旦那はかわいいとデートに誘ってくれた。

あれからなんと4年半。
1年前の日曜日に私たちは結婚式を挙げた。

最近ではお互いにおならはするし、肌が荒れたら軟膏を塗ってもらうこともあるし、恥じらいというものは失いつつあるけれど、今の自分が心から笑えているか昔の写真と見比べて確認することがある。

ここに来るまでも過去の自分と行ったり来たりしながらだけれど、確実に笑顔の時間は増えている。

ピラティスと IHはそのためのツールだと思っている。すごくパワフルなツール。
自分が本当に幸せなとき、なにかを変える必要はない。なにかを取り入れる必要もない。なにもしなくても日常が輝く。

何年経ってもこの理論は色褪せない。